
最終更新日:2022/08/25
祇園祭の主な祭事
祇園祭は宵山や山鉾巡行が有名ですが一ヶ月間に渡り多くの祭事が行われます。ピックアップして下記に記載します。
① 7月1日「切符入り」祇園祭の開始に際し八坂神社の神職により祭が無事に行われる様にとのお祓いが行われます(関係者皆で集まり)。また、2日には「くじ取り式」山鉾巡行の順番(古例で決まっている山鉾は除く)を決める行事が行われます。
② 10日「神輿洗式」八坂の神輿を迎える為に提灯を立てた行列と共に三基の神輿が巡行します。また、四条大橋の上では神輿を神用水で清める儀式などが行われます。
③ 前10日-13日/後18日-21日「山鉾建て」10tを超える鉾の組み上げや懸装の過程が見れます。組立は釘を一切使わない縄がらみの技法で行われます。
④16日「石見神楽」八坂神社の能舞台で石見神楽が奉納されます。スサノヲノミコトの八岐大蛇退治などの神話に因んだ舞が披露されます。
⑤ 31日「疫神社夏越祭」八坂神社の疫神社に直径2mの大茅の輪が作られ、それを参拝者がくぐり1年の無病息災を祈ります。この神事で祇園祭が終了します。


祇園祭の由来
869年に京都で疫病が大流行した際に66本(当時の国の数)の矛を作り神泉苑に立て祇園の神を祀るとともに祇園社の神輿を神泉苑に奉納し疫病の退散を祈願(御霊会)した事が始まりと云われております。当時、疫病は悪霊(疫神)の仕業と考えられていて、それを矛(山鉾等は疫神を集める神具)に集め敬い鎮める行い。

・八坂神社は「素戔嗚尊」を祀る京都の東の地(青龍)を守る由緒正しい神社です。
素戔嗚尊(スサノヲノミコト)
素戔嗚尊は天照大神や月読尊とあわせて三貴神と並び称される神様ですが子供の頃は暴れん坊の神様で嵐の神/厄を振りまく神とされ(祇園牛頭大王と同一)ていました。高天原追放後は、艱難辛苦の旅の末に八岐大蛇を退治を成し櫛名田比売と結婚するなどし病魔退散/無病息災/縁結びの神様として祀られる事になりました。
